セリアで揃う手作りマスクの材料と道具
セリアは手作り好きにとって非常に便利な場所です。マスク作りに必要な基本的な材料はすべて100円で手に入ります。まずは売り場で探すべきアイテムを整理しましょう。
メインとなるのは生地です。セリアの手芸コーナーには「カットクロス」と呼ばれる小さく裁断された布が並んでいます。約30cm×30cmや50cm×50cmのサイズが一般的です。マスクを作るには十分な大きさです。
次に必要なのがマスク用のゴムです。平らなタイプや丸いタイプがあります。耳への負担を減らすなら、柔らかい素材のものを選びます。色は白だけでなく、黒やパステルカラーも販売されています。生地の色に合わせて選ぶと仕上がりがきれいです。
縫うための道具も揃います。針と糸のセットはもちろん、布用ボンドも販売されています。布用ボンドを使えば、針を持たずにマスクを作ることも可能です。「裁ほう上手」のような強力な接着剤に似た商品が見つかることもあります。
マスクに最適な生地の選び方と特徴
マスクは直接肌に触れるものです。見た目だけでなく素材選びが重要になります。セリアで手に入る生地の中から、マスクに適したものを選びます。
一番のおすすめは「ダブルガーゼ」です。ガーゼを2枚重ねて織られた生地で、ふんわりとした肌触りが特徴です。通気性が良く、長時間つけていても蒸れにくいメリットがあります。赤ちゃん用品にも使われるほど優しい素材です。
「手ぬぐい」も優秀な素材です。綿100%でできており、吸水性と速乾性に優れています。セリアの手ぬぐいは柄の種類が豊富です。和柄から動物柄、北欧風のデザインまで幅広く揃っています。薄手なので、夏用の涼しいマスクを作るときに適しています。
しっかりとした形を作りたい場合は「綿麻生地」などを選びます。ただし、肌触りが少し硬くなることがあります。内側にはガーゼを使い、外側におしゃれな綿生地を使うといった工夫をすると良いでしょう。
制作前の重要な下準備「水通し」について
生地を買ってきたら、すぐに切りたくなるかもしれません。しかし、まずは「水通し」という作業を行います。これは新品の生地を一度水に浸して乾かす工程のことです。
天然素材の布、特に綿や麻は洗うと縮む性質があります。マスクを作った後に洗濯をして縮んでしまうと、サイズが変わって使えなくなります。これ防ぐために、あらかじめ生地を縮ませておきます。
洗面器に水を張り、生地を1時間ほど浸します。その後、軽く絞って陰干しします。半乾きの状態でアイロンをかけると、シワが伸びて布目が整います。このひと手間をかけるだけで、完成後の型崩れを大幅に防げます。
水通しは地味な作業ですが、長く使えるマスクを作るためには欠かせない工程です。セリアの生地も例外ではありません。必ず行うようにします。
顔にフィットする立体マスクの構造
立体マスクは口元に空間ができるため、息がしやすく話しやすいのが特徴です。また、顔のラインに沿うため見た目もすっきりします。難しそうに見えますが、構造を理解すれば意外と簡単です。
基本的には、左右対称の2枚の生地を中央で縫い合わせる形になります。鼻から顎にかけてのカーブがポイントです。このカーブがきついと鼻が高く見え、緩やかだと自然な印象になります。
型紙がなくても作れます。手持ちの使い捨て立体マスクがあれば、それを広げて紙に書き写すのが一番確実です。縫い代として周囲に1cmほど余裕を持たせて線を引きます。
表地と裏地をそれぞれ中表(なかおもて※)に合わせて中央を縫います。その後、表地と裏地を縫い合わせるという手順になります。※中表とは、布の表側同士を内側にして重ねることです。
プリーツマスクを作るための基本手順
プリーツマスクは、布を折りたたんでひだを作るタイプです。市販の不織布マスクによくある形状です。顎までしっかりカバーできる安心感があります。
長方形の布を用意します。横幅は作りたいマスクのサイズに合わせ、縦幅はプリーツを広げたときの長さにします。上下の端を縫って筒状にするか、裏地と縫い合わせてひっくり返します。
重要なのはプリーツの山を作ることです。アイロンを使って折り目をしっかりつけます。山が下を向くように折るのが一般的です。これはプリーツの溝に埃や花粉が溜まらないようにするためです。
折り目をつけたら、両端を縫って固定します。このとき、生地が分厚くなるので針が通りにくくなります。ゆっくりと丁寧に針を進めます。最後にゴムを通す部分を作れば完成です。
針と糸を使わない「縫わないマスク」のアイデア
裁縫道具を持っていない、あるいは縫うのが面倒という場合でもマスクは作れます。セリアの手ぬぐいを使った「折るだけマスク」が有名です。
手ぬぐいを適当な幅に細長く折ります。両端からマスクゴムを通し、中心に向かって折ります。片方の端をもう片方の端の中に差し込みます。これだけで簡易マスクになります。
布用ボンドを使う方法もあります。縫い代部分をボンドで貼り付けるだけです。アイロンで熱を加えると接着力が高まるボンドもセリアにはあります。強度は縫ったものに劣りますが、通常の洗濯に耐えられるものも多いです。
ハンカチとヘアゴムを使う方法も緊急時には役立ちます。お気に入りのハンカチを汚さずにマスクとして活用できるので、その日の気分で柄を変えられます。
セリアのアイテムでマスクをおしゃれに装飾する
シンプルなマスクができたら、少し飾りをつけて自分だけのオリジナルにします。セリアには装飾用のアイテムも豊富です。
「アイロンワッペン」は手軽でおすすめです。ワンポイントとして端につけるだけで既製品のような仕上がりになります。アルファベットや動物、花のモチーフなどがあります。
「刺繍糸」を使って簡単なステッチを入れるのも素敵です。生地の色と同系色でまとめると大人っぽく、反対色を使うとポップな印象になります。名前を刺繍すれば、学校や職場での取り違え防止にもなります。
「タグ」をつけるのも人気の手法です。英字がプリントされたリボンのようなタグを挟み込んで縫うと、雑貨屋さんに売っているような雰囲気が出ます。小さな工夫で完成度がぐっと上がります。
サイズ調整とゴム紐の通し方のコツ
マスクのつけ心地を左右するのはサイズ感です。特にゴム紐の長さは重要です。きついと耳が痛くなり、緩いとマスクがずれてしまいます。
ゴム紐を通すときは「紐通し」という道具を使います。セリアの手芸コーナーにあります。もしなければ、ヘアピンや安全ピンで代用できます。
ゴムの長さは、実際に耳にかけてみて調整するのが一番です。結び目は軽く結んでおき、長さを決めてから固く結びます。結び目はマスクの布の中に隠します。これで見た目もすっきりし、肌に結び目が当たる不快感もなくなります。
子供用に作るときは、成長に合わせてゴムを交換できるようにしておくと便利です。ゴム通し口を少し大きめに縫っておくと、後からの交換がスムーズです。
手作りマスクを長持ちさせる洗濯とお手入れ
一生懸命作ったマスクは長く使いたいものです。そのためには正しい洗濯方法を守ることが大切です。洗濯機で洗うと、ゴムが伸びたり型崩れしたりする原因になります。
基本は手洗いです。洗面器に水と衣類用洗剤を入れ、マスクを10分ほど浸け置きします。その後、優しく押し洗いをします。もみ洗いをすると生地が傷むので避けます。
すすいだ後は、タオルに挟んで水分を取ります。雑巾のように絞るのは厳禁です。形を整えてから陰干しします。ゴムの部分を洗濯バサミで挟んで吊るすと、ゴムが伸びてしまいます。本体部分を挟むか、平干しにします。
乾いた後にアイロンをかけると、殺菌効果も期待でき、パリッとした仕上がりになります。ただし、ゴムの部分にアイロンが当たると溶けることがあるので注意します。
まとめ:セリアで楽しむ手作りマスク生活
セリアの材料を使えば、低コストで高品質なマスクが作れます。生地選びから完成まで、すべての工程を楽しむことができます。最初はうまくいかなくても、枚数を重ねるごとに上達します。
手作りマスクの良さは、自分の顔にぴったり合うサイズで作れることと、好きなデザインを選べることです。既製品にはない温かみもあります。
家族や友人のために作るのも良い気分転換になります。相手の好きな色や柄を選んでプレゼントすれば、きっと喜ばれます。セリアの手芸コーナーに足を運び、創作意欲を刺激する材料を探してみてください。
